QUICPayとは?使い方や他決済との違いを解説

QUICPay(クイックペイ)は、かざすだけで支払いが終わる電子マネーです。レジで現金を出す手間がなく、会計があっという間に済むため、毎日の買い物で広く使われています。
似た決済サービスとの違いや、自分のカードで使えるのかが分かりにくい…。そんな疑問に、初めての方でも迷わないよう順番に答えていきます!
QUICPayとは?仕組みと基本
QUICPayとは、スマホやカードを店頭の端末にかざすだけで支払える電子マネーです。サインや暗証番号はなしで会計が完了。2025年9月末時点で、全国358万台以上の端末に対応しています。
電子マネーというと難しく聞こえますが、中身はシンプル。Suicaのように、端末にかざすだけで支払えるタッチ式のキャッシュレス決済だと考えれば大丈夫です。
QUICPayの特徴は、支払うカードによって3つに分かれる点にあります。
- 後払い(クレジットカード):使った分が後日まとめて請求される
- 即時引き落とし(デビットカード):使った瞬間に銀行口座から引き落とされる
- 事前チャージ(プリペイドカード):前もって入金した残高から支払われる
QUICPay自体はお金そのものではなく、カードの支払いをタッチで完結させる仕組みです。そのため支払うカード次第で、後払いにも、即時引き落としにも、チャージ式にもなります。まずは自分が普段使っているカードがどれにあたるかをイメージしながら読み進めてください。
QUICPayとQUICPay+の違い
QUICPayには「QUICPay(従来型)」と「QUICPay+(プラス)」の2種類があり、対応するカードと利用上限が違います。
主な違いは以下のとおり。

QUICPay(従来型)はクレジットカードだけに対応し、1回あたりの支払い上限は2万円です。一方のQUICPay+は、クレジットカードに加えてデビットカードやプリペイドカードにも対応します。クレジットカードの場合は、原則として1回あたりの上限がなく、そのカードの利用可能枠まで支払えます。

利用可能枠とは、クレジットカードで利用できる上限金額(限度額)のことです!
自分のカードがどちらなのかを見分ける方法はシンプル。以下の流れで自分のカードを確認してみましょう。

Apple PayやGoogle Payなどスマホに登録して使っているならQUICPay+です。プラスチックのQUICPayカードや一部の古い設定では従来型のこともある、くらいで覚えておけば十分です!
QUICPayとiD・タッチ決済・クレカ払いの違い
QUICPayと似たキャッシュレス決済に、iD・タッチ決済・クレジットカード払いがあります。まずは違いを一覧で整理します。

iDとの違い
QUICPayとiDの使い勝手はほとんど同じで、選ぶ基準は手持ちのカードがどちらに対応しているかだけです。
どちらもSuicaのように端末にかざして払う方式なので、操作感に大きな差はありません。メインで使うカードが対応している方を選びましょう。
タッチ決済との違い
QUICPayとタッチ決済の最大の違いは、海外でも使えるかどうかです。
ここでいうタッチ決済とは、VisaやMastercardなどのカードを直接かざして払う方式のこと。QUICPayやiDもかざして払う点は同じですが、別の仕組みです。
QUICPayの決済システムは、FeliCa(フェリカ)方式を採用しています。
これは日本国内で普及した方式で、海外の店舗ではほとんど対応していません。一方Visaのタッチ決済は世界共通の規格なので、対応マークがあれば海外の店でもそのまま使えます。
海外旅行や出張でカード1枚を使い回したいなら、タッチ決済に対応したカードが便利です!
クレジットカード払いとの違い
クレジットカードは一括払いのみではなく、分割やリボ払いが選べるところがQUICPayとの大きな違いです。
支払い方法を分割払いやリボ払いにしたいときは、クレジットカード払いを選びましょう。柔軟な支払い方を残しておきたい場面では、カードを直接使うほうが向いています。
リボ払いについて詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてくださいね!
Apple Pay・Google Payとの違い
Apple PayやGoogle Payは、スマホの中にあるお財布のような入れ物です。これに対してQUICPayは、その財布に入れて使う支払い手段、つまりカードのような立ち位置になります。
Apple PayやGoogle Payという財布に、QUICPay対応のクレジットカードやデビットカードを登録し、それを使って店頭で払う。そんなイメージを持つと、両者の関係が整理しやすくなります。
なお、Apple PayやGoogle Payに登録して使うQUICPayは、前の章で触れたとおり基本的にQUICPay+として扱われます。
QUICPayはどこで使える?加盟店と使い方
QUICPayは、店頭に「QUICPay」または「QUICPay+」のマークがあるお店で使えます。利用できるお店は幅広く、日常の多くの場面で活躍します。

※QUICPayは上記以外にも様々なお店やサービスで利用できます。また、店舗により対応状況が異なる場合があります。ご利用の際は、レジや店頭の案内をご確認ください。
店頭での支払い手順
QUICPayの支払いは、初めてでも3ステップで完了します。
- レジで「クイックペイで」と伝える
- スマホやQUICPay対応カードを、読み取り端末にかざす
- 端末が光って「クイックペイ」と音が鳴る、または完了の表示が出たら離す
サインや暗証番号の入力は基本的に不要。これでスムーズに支払いができますね!
iPhoneで使う場合
iPhoneでは、Wallet(ウォレット)アプリにQUICPay対応のカードを登録して使います。
支払い時には、サイドボタンのダブルクリックや、Face ID・Touch IDによる本人確認を求められることがあります。操作は機種によって少し異なるので、迷ったらAppleの公式ガイドで手順を確認しましょう。
Androidで使う場合
Androidスマホでは、Google Pay(Googleウォレット)アプリにカードを登録して使います。
利用にはおサイフケータイ対応の端末が必要です。

おサイフケータイとは、スマホをかざして支払いや乗車ができる機能のことです!
機種やカード発行会社によって対応状況が違うため、すべての組み合わせで同じように使えるとは限りません。お使いの端末の公式ガイドや、カード発行会社の案内で対応状況を確認しておくと安心です。
QUICPayはチャージが必要?ポイントはもらえる?
チャージが必要かどうかは、使用するカードによって変わります。クレジットカードやデビットカードで支払う場合はチャージ不要、プリペイドカードで支払う場合だけ事前チャージが必要です。
また、QUICPay自体には独自のポイント制度がありません。支払いで貯まるポイントは、支払うカードの条件で決まります。
チャージが必要なケース
チャージが必要になるのは、プリペイドカードをQUICPayに紐付けて使っている場合だけです。
クレジットカードやデビットカードを使っている方は、チャージを意識する必要はありません!
ポイントはどこで付く?
QUICPayでの支払いで付くポイントは、利用するカードの発行会社が定める条件に従います。QUICPayを使えば必ずポイントが付くわけではない点に注意してください。
どのカードを選ぶかで貯まり方が変わるため、ポイントを重視するなら高還元のカードと組み合わせるのがおすすめ。
ポイ活を意識する人はとくに以下の4つの点を確認しましょう。
- 還元率(支払った金額に対してどれだけの価値が戻ってくるかの割合):基本の還元率は何%か
- 対象外取引:ガソリンや公共料金など、ポイント付与の対象外となる支払いがないか
- 付与上限:月間・年間でポイント付与に上限がないか
- キャンペーン条件:期間限定の還元キャンペーンの対象店舗・条件に当てはまるか
カードを見直したい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね!
QUICPayのメリット・デメリット
QUICPayを使うか判断するために、良い点と気をつけたい点を整理します。
日頃使う場面や今持っている決済方法と比べながら見ていきましょう!
メリット
- レジでの支払いが速い(サインや暗証番号の入力が原則不要)
- 現金や財布を出さず、スマホやカードだけで会計が済む
- 支払うクレジットカードのポイントやマイルがそのまま貯まる
- 物理的なクレジットカードを店員に渡す必要がなく、カード番号や暗証番号を盗み見られるリスクが低い
特に会計の速さは大きな利点。サイン不要で瞬時に決済が完了するため、混んだレジでもスムーズに支払えます。
デメリット
- QUICPay・QUICPay+のマークがないお店(海外の店など)では使えない
- 従来型とQUICPay+で、上限額(2万円か上限なしか)や対応カードが変わる
- 支払い方法が一括払いのみ
QUICPayはタクシーや一部のバスなど料金を支払う場面では使えますが、電車の自動改札をタッチで通る用途には使えません。改札を通るにはSuicaやPASMOなどの交通系ICカードが必要です。
とはいえ、自分が使う1枚のカードの条件さえ確認すれば、難しく考える必要はありません!
QUICPayが使えないときの確認手順
レジで反応しない、使えないといったトラブルを避けるために、確認すべき順番を紹介します。
まず確認すべき4つのポイント
まずは基本的な以下の4点を確認しましょう。
- 店頭に「QUICPay」または「QUICPay+」のマークがあるか
- 支払うカードの有効期限が切れていないか、利用停止になっていないか
- 2万円以上の支払いで従来型のQUICPayを使っていないか、または残高不足になっていないか
- スマホの決済アプリで、メインカードの設定を確認したか
とくにメインカードの設定により、支払いがスムーズにいかないケースがあります。メインカードとは、スマホをかざしたときに最初に使われる優先カードのこと。複数枚登録している場合、このカードが最初に選ばれます。メインカード以外でも、カードを指定して問題なく支払いはできますが、支払時に焦らないように設定・手順を確認しておきましょう。iPhoneは「ウォレットとApple Pay」、Androidは「Google ウォレット」アプリのカード一覧で、メインカードの設定を確認できます。
レジで反応しないとき
端末にかざしても反応しない場合は、次を確認してみましょう。
- スマホのロック解除や生体認証(Face ID・Touch IDなど)が完了しているか
- スマホケースやカバーが読み取りの妨げになっていないか
- かざす時間が短すぎないか(決済音が鳴るまでしっかりかざし続ける)
これらを確認しても直らない場合は、使っているスマホ決済サービスやカード会社の公式サイトで、システム障害が出ていないかを確認してください。
まとめ
QUICPayは、普段使っているクレジットカードやデビットカード、プリペイドカードをスマホに登録し、レジでかざすだけで支払える電子マネーです。従来型とQUICPay+で対応カードや上限額が変わること、上限や引き落としのタイミングは決済したカードで決まることを押さえておけば、安心して使えます。
これから始めるなら、次の順序で進めてみましょう。
- 手持ちのクレジットカードやデビットカードが「QUICPay対応」かを公式サイトで確認する
- iPhoneならWallet、AndroidならGoogle Payにカードを登録する
- コンビニなど対応店で、少額の支払いから試してみる
決済方法が多くて迷う方も、QUICPayを選択肢のひとつとして用意しておくと、レジでの支払いが今よりもっとスムーズになりますよ!
よくある質問
クレジットカードやデビットカードを紐付けている場合は不要です。プリペイドカードを紐付けている場合のみ、事前のチャージが必要になります。紐付けたカードの種類で変わるので、プリペイドカードの公式サイトやアプリでチャージ方法を確認してください。
QUICPay(従来型)は1回2万円までが上限です。QUICPay+は原則として紐付けたカードの利用可能枠まで(上限なし)使えます。
自分がメインで使う高還元カードが対応している方を選ぶのがおすすめです。iDはdカードなど、QUICPayはJCBカードや楽天カードなどとの相性が良い傾向があります。手持ちのカードの公式サイトで、対応する決済サービスを確認してみましょう。
使えません。電車などの交通機関を利用するときは、SuicaやPASMOなどの交通系ICカードが必要です。各交通機関や交通系ICカードの公式サイトで利用方法を確認してください。
海外の実店舗では使えません(国内専用です)。オンライン決済はApple Payなどを経由して一部の対応サイトで使えますが、可否はサイトごとに異なります。利用したいサイトの決済方法の案内ページで確認してください。
できません。QUICPayの支払いは常に一括払いのみです。分割払いを使いたい場合は、紐付けたクレジットカード会社に直接確認してください。
この記事を書いた人

PICORA編集部 野村
証券を扱うメディアからPICORAの担当になりました。自身の実際の経験や、信頼できる一次情報を元に記事を作るよう心がけています!正しいお金の知識を身につけることで、ポイ活の可能性を最大限引き出せるお手伝いができたら幸いです。
公開日:2026年6月17日
更新日:2026年6月17日





